2013年02月26日

「大武漢」は可能か?

重慶に続いて武漢ネタです。

武漢は,漢江と長江が合流するところで,武昌,漢陽,漢口が合併して出来ています。

      漢口
漢江−−−−−−−−−
    漢陽 | 武昌
      長江

湖北省は昔の楚の国にあたるところでした。三国志好きな人はご存知の通り,武漢は新参都市で,むしろ漢水(漢江)沿いの荊州,襄樊(襄陽)の方が有名です。秦漢の時代に武漢を含む地域が江夏郡として設置され,南朝あたりから夏口(今の武昌)が江夏郡の中心都市となり,戦争時の重要拠点,交通の要衝として栄えるようになりました。武昌と漢陽に城がありました。

武漢が有名になるのは,アヘン戦争あとの1861年漢口開放です。漢口が列強諸国の租界地となるとともに西洋から技術を導入し近代工業化が開始されます。そして国民党政府の一時期の首都となるとともに,実は1949年に新中国が成立した時には最初の直轄市になった経験もあります。

今では,この武昌,漢陽,漢口が武漢を形成しています。漢口は商業・金融の街,漢陽は工業の街,武昌は政治・文化・教育の街というようにそれぞれの特徴を残しています。

現在,武漢は武漢城市圏として新たな都市建設を行なっています。これは武漢を中心に,周辺8市を巻き込んで「大武漢」として都市競争力をつけようとするものです。

ちなみに都市を拡大することによって都市の存在や,国際的な都市競争力を高めるという考え方は一般的です。大阪でも歴史的には周辺市を取り込む形で「大」大阪が議論されてきましたし,現状では橋下知事の都構想がその現代版といえそうです(砂原2012)。ちなみに大阪は市の外に千里ニュータウンなど郊外ベッドタウンができる形で発展しました。ただし大阪市と吹田市というように行政をまたぐことによって,行政サービスに差異が存在し,市をまたいだ都市計画が立てにくくなるというデメリットがあります。

武漢城市圏の目的も,異なった市同士で,市場参入,人材流動,子女入学などの制度を共通化することにあります。そして都市圏として交通インフラを整えることにより移動コストを下げ,都市中心部へのアクセスを容易にすること(城際鉄道などの建設)が目的となっています。アクセスが容易になると通勤圏が拡大し,就業機会や投資機会の拡大がもたらされます。都市の拡大は「規模の経済」が期待され,雇用と消費を生み出すことができます。

武漢城市圏は武漢を中心に100km圏内となります。交通網の発展によって1時間交通圏も不可能ではありません。もし可能となれば湖北省の土地面積3割を占め,人口は5割,GDPは6割程度になります。内陸部に北京,上海などと同じくらいの人口規模の都市ができることとなります。

しかし,「大武漢」には課題が多いようです。

都市インフラを整えるとともに行政地域間の縦割りをなくさなければなりません。例えば交通インフラですと,武漢では現在まだ2本しか地下鉄がありませんし,長江の橋とトンネルが出来てきているとはいえ,漢口ー武昌間の混雑解消はまだまだです。現在,武漢と周辺都市への高速道路網,市間(城際)鉄道専用線を建設中です。

あとは各市ともに自分のノルマ達成に汲々としてしまうために,現実の連携が難しいということです。各市の成長率,誘致企業の数,就業者数などの目標は個別に存在するために各市の行政幹部にとっては自分の目標達成の方が重要となります。そうなると大武漢を目指すために連携するというよりは自分の市の都市化,都市インフラ建設などの方が重要となってしまいます。

中部の経済発展を目指す「中部崛起」では,武漢城市圏をはじめ,湖南省の長沙(長株潭城市群),江西省の南昌(環鄱陽湖城市群)とともに「中三角」(中部デルタ)構想まであります。ともに各省の中心都市同士があたかもひとつの経済圏になって,長江デルタ,珠江デルタ,環渤海地域に対抗した中国経済の第4極になろうとするものです。

この構想が実態を持つものになるかどうかはわかりません。むしろそこまで規模の大きな話ではなく,現実として武漢は中部地域でもっとも規模の大きい都市です。武昌,漢陽,漢口が今の武漢となったように,武漢城市圏が「大武漢」となって,上海,広州,北京,天津に匹敵するものになるかどうかが,都市発展の今後のカギになりそうです。


<参考文献>
砂原庸介(2012)『大阪―大都市は国家を超えるか (中公新書)』中公新書
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2013年02月21日

「重慶」という都市の魅力

現在,重慶に来ています。(これがアップされる日は武漢に移動しています。)

Twitterなどでお世話になっている@Chinanews21さんから,「洪涯洞」はオススメですよという連絡をいただいたので,夕方行ってみました。

1302Chongqing1.JPG

このサイトにもあるのですが,まさに「千と千尋の神隠し」に出てくる雰囲気の建物でした。崖から流れ出る水の湯気(温泉?)と崖にそって上へ上へと建てられたような建物の雰囲気が独特でした。(天候の悪さと写真撮影のウデはご勘弁をw)

1302Chongqing2.JPG

この写真は上から見たものです。開発の進む高層ビルの中にこのような伝統的建物の保存をはかっています。


さて,今回のエントリは,重慶という都市について考えてみたいと思います。

重慶は不思議な町です。こんな山奥でしかも二つの大河(長江と嘉陵江)が交わる場所,しかも平地ではなく山を切り開いて作られた街です。夜,河の反対側から見れば,香港島の風景によく似ています(たしか「内陸?の香港」と呼ばれた気がします)。それぐらい平地のない山を切り開きながら高層ビルが立ち並ぶように密集して街ができています。

間違いなく大都市です。二つの大河につきだした半島のようなところ(渝中区)に120万人(移動含む)がひしめいています。香港島の人口が130万人であることを考えると相当な密集地です。

なぜ,このような大都市が,内陸にある大河の上流に,そして山を切り開いてできたのでしょうか?

歴史的には,長江の上流,重慶を含む三峡地区は,人類の発症の地とされています。北京などの北方も北京原人で知られるように古い人類(類人猿)がいたところとされていますので,中国の中でも歴史の長いところになります。

漢水から南は「巴」と呼ばれ,楚の国が広がるにつれて,西南に押し出されるように人々が移動し,三峡地区に中原文化と地元の文化が混ざるようになりました。西周や秦の時代になると,巴は郡制の中に取り込まれ(巴郡),江州県(重慶のこと)が置かれます。三峡には長江沿いに様々な街(県)があったようですが,江州は長く郡都として栄えたようです。

明清の時代には,大きな範囲で城壁によって囲まれました。また対岸にも城壁の街が作られていきます。人も多く流入したために,内陸部ではもっとも活気のある都市として成長していたようです。

重慶が有名になるのは,国民党政府によって一時期首都とされたことです。このおかげで,戦火を逃れるために沿海部から多くの大学や企業が移って来ました。

新中国成立以降,重慶は四川省の一部として,しかしながら計画単列都市として西南地域で存在感は残していました。1990年代に三峡工程が実施されるとともに,重慶がその三峡移民を受け入れる意味も含めて,上流の多くの貧困県とともに,1997年第4番目の直轄市となりました。2010年には国家級の兩江新区(経済特区よりも優遇が与えられる)が,上海浦東,天津濱海についで3番目に設置されました。

このように重慶は内陸地域でも大都市として中国の中で異彩を放っているように思います。

実際,今回2度めの訪問でいろいろ感じることがありました。重慶が重慶として特色あるのは,水と山,そして人工の街(城)という「自然」の景観に「都市」がマッチしていることにあります。

また,もう一つの魅力は「古い」中国的活気です。

体の不自由な人の物乞いをはじめ,自分の子どもに簡単な芸をさせて恵みを待つ親子,労働者として周辺から流れこんできた農民工,一方で発展した地区では小奇麗なスーツを来た男女が談笑する,というまさに「多様な」人々がいます。

高層ビルの1階軒先はほとんどが店になっています。自動車部品,家具,文房具,衣類など個人経営の店が道路沿いに並んでいます。しかも1つの道路にはほとんど業種が同じになっています。

そして,最後の要因は,これらの人々や小企業が小さな場所に密集しています。つまり,多様性,過当競争,密集という,香港が70年代に経験した都市の発展を今重慶が経験しているように見えます。

今の重慶から,河を挟んだ北側の広い地域(江北)が新区として開発されてきています。中国では,どの新区も経済開発区も新市街地として旧市街地とわかれているのは普通ですが,重慶の旧市街地,そして開発が進む江北地域が,どのように「重慶」として融合していくのか,香港と九龍(&新界)を見るようで,今後が楽しみです。


*歴史部分は博物館での資料のうろ覚えですので,ガチでつかったりはしないでください。ウラとり希望(笑)
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2013年02月19日

『都市は人類最高の発明である』

都市経済学者が書いた都市の本です。きちんとした研究成果とジェイコブズと同じように具体的な事例で都市を論じています。



先進国では、都市は混雑するもの、リタイヤ後は田舎で暮らす、などのイメージがあり、どうしても都市は嫌われているところがあります。本書は、原著題名『都市の勝利(Triumph of the City)』となっており、都市の良さを主張しています。

主張をまとめると

都市は人類のお互いが学び合うという能力を発揮する場所であり、その人類の強みが拡大してきた場所である。

です。都市はなぜ成長するのか、その原因は、人的資本が互いに触発しあうことであるとしています。アイデアの交換こそが都市を発展させる原動力なのです。

内容をピックアップしてみましょう。

都市は、人と企業の間に距離を持たない場所です。ニューヨークが没落の危機から再興した事例をあげ、輸送費が下がったために人と企業間の近接性が高まり、アイデアが交換され、都市成長のダイナミクスが働いたとしています。

ただ輸送費が下がると、近接性は重要でないように思われます。遠くからでもアクセスが可能になるわけですが、グレイザーは逆に近接性が重要にになるといいます。

ジュボンズの相補性原理(*)を指摘しながら、人的資本にとって対面コンタクトは情報技術の発展に不可欠になったといいます。

また、研究によると、特許は地理的に近い特許を引用しながら登録されるそうです。もし輸送費が低下して遠くの情報にもアクセス可能になっているならば,特許という情報は地理的に関係のない発明になるはずです。しかし実際には特許も、地理的距離に影響を受けています。

そのため都市の近接性は、都市の発展に重要となってきたのです。

都市は生産性も上昇させます。都市人口比率が1割増加すれば大卒の生産性や1人当たりのGDPは3割上昇するという研究もあります。

都市は環境にも優しいです。公共交通機関を使うことによって車の排気ガスやCO2の排出が減らすことができます。

また都市は災害にも強いといいます。都市部での災害における被害率は田舎より低いそうです。

グレイザーは、ジェイコブズが批判した高層ビルを擁護します。ビルは少量の土地に大量の人を収用できる都市において合理的な存在だと主張します。

都市はどうなると衰退するのでしょうか。

デトロイトの例を上げながら、インフラが経済の強さを上回る、すなわち過剰なインフラ建設が都市を衰退させるといいます。そこから導かれる都市政策は、税金や規制に対しては穏健であること、学校や安全、アメニティなどの公共サービスを充実させることだ、と。

都市政府の仕事はインフラ建設ではなく、都市住民の面倒を見ること、人的資本としての教育サービスを提供すること、になります。

大変おもしろい本でした。

*相補性原理:蒸気機関の発明により、エネルギー効率があがるために石炭消費が減ると期待されるが、実際には石炭消費は増加すること。
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2013年02月14日

『中国の地域経済』正誤表

昨年9月に発売された『中国の地域経済』に間違いや誤植等がありましたので,正誤表を以下示しておきます。



<正誤表>

p44の6行目からの式

右辺第1行列と第2行列の間に+が入ります。

p48の5行目

本章(誤)→本書(正)

p59の8行目 

Leontief-Strou型(誤)→Leontief-Strout型(正)

p87の4行目

「鉄鋼をネットワークとする」(以鋼為網)(誤)→「鉄鋼を綱とする」(以鋼為綱)(正)

p89の12行目 

中米関係(誤)→米中関係(正)

p144の15行目

凸凹(誤)→デコボコ(正)

p144の18行目

でこぼこ(誤)→デコボコ(正)
       *ともに表現の統一です。   

p152の11行目 

931のつながり(誤)→961のつながり(正)

p158の8行目 

出時数(誤)→出次数(正)

p166表5-7

真ん中の表 1987年(誤)→1997年(正)
右の表     1987年(誤)→2007年(正)

p185の1行目 

アメリカを含むアジア地域(誤)→アメリカを含むアジア太平洋地域(正)

p185の図6-2の凡例

地域内(誤)→自地域または自地域内(正)

p196の4行目 

自力更正(誤)→自力更生(正)

p221の脚注6

TTP(誤)→TPP(正)

以上,金澤孝彰先生(和歌山大学)よりご指摘をいただきました。丁寧に読んで下さり,大変感謝しております。
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2013年02月12日

『人はお金だけでは動かない』

今日紹介するのは『人はお金だけでは動かない』です。



本書は,最近の経済学,とくに行動経済学の成果をわかりやすくまとめています。

原著タイトルは Economics 2.0 ですので,新しい経済学の動向を示すといってもいいでしょう。2.0としているのは,最近の経済学が仮説を設定し,統計データを集め,実証的に検証されてわかったもの,という流れになっていることを意味しています。

現実を理解するのに便利な成果が紹介されていますが,最後には,統計データをマイニングすることによって得られた発見が一人歩きすることに警鐘もならしています。


本書の中身で,記憶に残ったものを少し紹介。

(1)インセンティブの設定は難しい

この話はよく行動経済学の本にでるものですが、イスラエルの保育所の話。

保育所が子どもの迎えに遅れてくる保護者に、遅れて来ないように罰金を課しました。合理的な人間であれば費用を考えて迎えに遅れることはなくなるでしょう。ところが結果は反対でした。保護者の側に時間を守ろうという気持ちが生まれるはずなのですが、遅刻に値段がつくことによって子守はサービスとなり、それを買うという概念に変わってしまったようです。遅刻は減るどころか増える結果となりました(ウリ・ニージーとアルド・ルスティキーニの研究)。

(2)人は本当に利己的か?

人は本当に自分のことだけでを考えて意思決定をしているのでしょうか。いわゆる「利己的」なのでしょうか。

最後通牒ゲームによる実験によると、そうでないという結果が出ています。(最後通牒ゲームの内容については,前のエントリ

人間行動の黄金律は、人は似ていて、人に似たように報いるそうです。大半の人は互恵性にもとづいて行動します。自分が損することになっても、公正な行動には報酬を与え、不公正な行動には罰を与えるようです。

とある実験があります。模擬の企業内労働市場を作り、雇用主と労働者に分かれます。雇用主が労働者を管理するときに厳しさを変えるというものです。

結果は厳しい管理をしなかった雇用主の方が平均して三分の一高い業績をあげました。厳しく管理せず従業員を信頼する方が業績をあがるようです。

具体的には
25%の従業員は雇用主の期待を裏切る。
20%は信頼、被害信頼にかかわらず熱心に働く。
その他55%は信頼によって自発的に一日誠実に働いた。
となったそうです(アルミン・ファルクと、ミヒャエル・コスフェルトの研究)。


(3)最低賃金は雇用機会を減らす悪法か?

教科書では、最低賃金は雇用機会を減らすというのが定説です。しかし最近は雇用が減るとは限らないという成果が出ているようです。

その理由の可能性として、企業は新しい最低賃金を無視しており、企業はそれまで不相応に利益を得ていたので、最低賃金の上昇に耐えられる、だから低賃金の業種で慢性的な労働力不足が改善するというものです。

ただ弊害もあります。実験によれば、最低賃金は留保賃金(それ以下では職に着きたくないという最低の賃金水準)を引き上げます。一度導入されるとその効果は永続的になりますので、賃金は硬直化します。

雇用は一企業あたり14%増加したといいます。これは企業の雇用の限界費用にかかわっています。最低賃金がないときはこの水準でも良いという人しか働いていないので、雇用を拡大するためには賃金を上昇させないといけません。すでに雇用されている人の賃金も引き上げないといけなくなりますが、最低賃金があると新しい従業員を雇う限界費用は多くの場合最低賃金そのままですむというメリットもあります。


(4)企業と政治は癒着している?

現代の民主国家でも、企業の政治献金とその企業の商業的成功との間には密接な関係があるようです。

マイケル・クーパー、フセイン・ギュレン、アレクセイ・オフチンニコフのアメリカのデータにもとづいた研究によれば、「政党献金は高い収益率をもたらす」ようです。

トマス・ファーガソンとハンス=ヨアヒム・ヴォスはドイツのナチ党と親密な関係を保っていた企業が、ヒトラーの政権奪還のあと明らかに株価が高くなり、他の企業に比べて有利なポジションになった、といいます。

マラ・ファッシオらは、政界に関係の強い企業は、業績不振になった時に公的資金が受けやすいことを示しました。政界に強力なコネがあって政府に救済された企業は往々にしてお粗末な事業経営を行い、「コネをもつ企業への緊急援助は、普通の援助よりも無駄になる」というのが彼らの意見です。

中国の国有企業と政府についても同じような研究がないか興味を持ちました。

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2013年02月09日

渋滞と外部経済<岡本式中国経済論49>

1.増加する自動車,追いつかない道路建設

中国自動車市場は急速に拡大してきています。2009年の新車販売台数は1364万台となり、アメリカを超えて世界一となりました。2008年の「汽車下郷」政策(農村で小型車購入に対し10%の補助)が2010年まで続き、中国自動車市場は2009年に46%成長、2010年に32%成長を達成しました。ただし、2011年には政策も終了し、北京、上海などの大都市における新車登録制限により、成長は2.5%に鈍化しました。それでも2012年の新車販売数は1900万台に達したそうですので,中国での自動車の増加は急速です。

急速に自家用車や商業車が増加すると、道路に対する需要が増加します。一方で道路の供給は都市化の進展とともに建設されていきますが、なかなか間に合いません。

図は道路の需要(自動車保有台数)と供給(道路総延長)を図に示したものです。自動車保有台数の伸びが指数的に上昇していますが,道路建設は線形的な伸びにとどまっています。

道路の供給が間に合わず,自動車を保有する人が道路を需要する(使う)と都市部では確実に渋滞するということになります。

jam.png

(統計では,2004年から2005年に急激に道路の数字が増加しています。急に建設量が増加したとも考えにくいので統計定義の変更によるものと推測しています。)


2.中国の渋滞対策

北京では、2012年4月から渋滞解消のためにナンバー別の走行規制を行なっています。これは、五環路より内側の北京市中心部において、平日朝7時から夜8時までの日中に走行できる車両をナンバーによって制限するというものです。5ケタの自動車ナンバーのうち末尾の数字を参考に、走行できる曜日を指定します。

例えば、4月9日から7月7日(2012年)は以下のようになっていました。

走行規制を受ける曜日と、ナンバープレート末尾の数字の対応
 月曜日 3と8
 火曜日 4と9
 水曜日 5と0
 木曜日 1と6
 金曜日 2と7
 (仮ナンバーを含む。末尾がアルファベットのプレートについては0と同等に扱う)

ナンバー末尾が3の車を持つ人は、月曜日の午前7時から夜8時までの日中は走行できないということになります。

この規制を有効的なものにするために、北京市は主要幹線道路、環状線に防犯カメラを設置するとともに、交通管理部門の車両による目視によって徹底的なチェックを行いました。また都市部の主要道路、環状線の出入り口にも人員を配置するなど、規定違反の車両を厳しく取り締まりました。

その成果もあって、ナンバープレートと曜日の対応が変更されると混乱は出るようですが、北京ではナンバー別走行規制が定着してきています。

実際、私も北京に行き、友人が迎えに来るときに「今日は車運転できない日なんだ」という話を聞きます。

また中国では上海、北京、貴陽、広州の4都市が新車購入制限を行なっています(2013年1月現在)。

『朝日新聞』の報道を基本に新車購入制限の内容を簡単にまとめてみたいと思います。

<上海:競売制>

上海は1994年に乗用車の新規投入枠に競売制度を導入します。マイカーのナンバープレートに,価格下限を設けて非公開の競売制を開始しました。落札した人は車両管理所でナンバープレートを落札価格で購入し,そして新車が持てることになります。

競売制を導入することにより,上海の新車供給量は毎月1万台未満に抑えることが可能となりました。しかしナンバープレートの落札価格は上昇し,2012年には6万4000元(約80万円)ほどになるまで上昇しました。また上海市以外の周辺省で新車を登録する現象も発生しています。

<北京:抽選>

北京では2010年に「北京市乗用車数量コントロール暫定規定」を発表し,小型乗用車に対する数量規制と割当管理制度を導入しました。政府機関には数量枠を与え,枠を使い切ると公用車の新規購入枠が与えられません。また2011年と2012年の小型乗用車の供給枠は各24万台に定められました。

個人が小型乗用車を購入する場合は、北京市小客車コントロールシステムにアクセスして申請し、公安、社会保障、交通などの数部門の審査を経て、抽選に参加することができます。当選して初めて、市内で自動車を新規に購入できる資格を持つことができます。

これにより北京は新車の保有台数を抑えることに成功しました。

<貴陽:走行規制>

2011年に貴陽はナンバープレートに関する暫定ルールを発表しました。貴陽に新たに投入される乗用車には特殊なナンバープレートと一般のナンバープレートの二種類が用意されます。特殊なナンバープレートの場合登録制限があり,貴陽市交通警察部門へ申請し,抽選方式で無償分配されます。この特殊ナンバープレートがもらえた場合,どこでも走行可能です。一般のナンバープレートは登録制限はありませんが,貴陽市の第一環状線とそれ以内の道路の走行が禁止されます。

<広州:割当管理>

2012年に広州は「広州市の中小乗用車総量コントロール管理試行通告」を発表しました。2012年7月からの1年間の試行期間内に広州の中小乗用車の新規供給枠は12万台に設定されます。最初の1ヶ月間は中小乗用車の登録及び移転登録を見合わせ,その後月別に新規供給枠を均一に分配します。2011年の広州の新車ナンバープレート発給件数は33万台,うち中小乗用車は24万台を占めました。つまり総量が半分に規制されることとなります。


3.外部効果(外部経済と外部不経済)

市場メカニズムは自発的な取引によって、需要と供給が効率良くバランスし、多くの人が満足するという結果(パレート最適)になります。しかし、多くの人が自発的に自動車を購入した結果、渋滞が発生して、自動車の良さ(快適な走行)を生かせないという結果に陥っています。

市場を通じないで、人の経済活動が他者の経済活動に影響を与えることを外部効果といいます。市場取引を通じないで他者に便益を与えることを外部経済、他者に費用負担を求めることを外部不経済といいます。

公共財も外部効果を生んでいます。非排除性(他者に便益)と非競合性(他者の費用負担ゼロ)という性質をもつがゆえに、誰も供給したがらないという結果になります。

渋滞は外部不経済の典型です。各個人は自分の利得を最大化するために行動しています。仕事に出勤する、あるいは買い物にいく、友人に会う、などの目的で、もっとも適切なルートで効率よく移動しようと考えています。皆が同じように考えているために、道路供給を超えるほどの道路需要になってしまい、道路に車が大量にあふれ、渋滞という結果になります。

道路の使用(需要)、道路の建設(供給)は市場取引がなされていません。市場取引がない中で、渋滞という外部不経済を生んでいます。むしろ渋滞によって会議に遅刻する人が続出する、部品や製品の配達が時間通りに配達されない、などの状況が発生すると、一国の経済活動にも悪影響を及ぼします。

外部不経済は誰が解決しないといけないのでしょうか。これも公共財と同じく政府による解決が期待されます。実際,上でも見たように、中国の渋滞は各市の政府によってさまざまな方法で解決が模索されています。


4.外部不経済の内部化

各地域ともに,政府が道路の供給量に合わせる形で新車の登録や道路走行の規制を行っています。

その方法は上海をのぞいて,政府による規制と抽選という形をとっています。新車登録台数に枠を決めて,それを利用者に配分しています。総量規制は,強制的に自動車台数をコントロールできるという点で,即効性が期待されます。

しかし総量枠を抽選で家計に分配するというやり方は,市場メカニズムとは違うやりかたです。この問題点は,自動車を購入する人が本当に自動車を運転するかどうかわからない人にも抽選で当たってしまうという可能性があります。自動車の必要性が少ない人にナンバープレートが割り当てられて,自動車の利用が喫緊の課題(例えば小さな企業を立ち上げて各家庭にサービスを供給したいと考える個人経営者など)という家計には,ナンバープレートが当たらないということが発生します。

市場メカニズムを利用して,ナンバープレートの売買を行う上海市のケースは,自動車を本当に必要としない人にナンバープレートが行き渡ってしまうという問題を解決します。市場メカニズムが働き,高くても自動車が必要だという人にナンバープレートが渡されます。自動車の総量枠を決めながらも必要な人でかつ購入できる人のみにナンバープレートが分配されます。

この結果は,本当に必要な人が自動車を購入し,道路を使用することになります。市場メカニズムによって道路需要と道路供給がバランスすることが期待されます。

市場メカニズムを利用して渋滞という外部不経済を解決することを,外部不経済の内部化といいます。

とはいえ,上の事例でも述べたように上海以外で登録して上海市内で運転するということにもなりますので
,この辺はナンバープレート入札制のシステムを改善する余地があります。

現状は各市で道路需要と道路供給をバランスさせるさまざまな取り組みがなされています。渋滞という外部不経済を政府による直接規制ではなく市場メカニズムを通じた解決が可能かどうか,社会主義市場経済の深化が問われるところです。


<参考文献リスト>
「北京 自動車ナンバー別の走行規制を継続へ」『人民網(日本語版)』(http://j.people.com.cn/94475/7779534.html、2012年12月25日)
「中国4都市の自動車購入制限策を比較」『朝日新聞』(http://www.asahi.com/business/news/xinhuajapan/AUT201207040144.html、2012年12月25日)
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2013年02月05日

2013年1月読書ノート

2013年1月の読書ノートです。



編著などで人の論文を修正したり、自分の原稿を校正したりするときに、なんとなくパターンがありそうな気がしていました。

本書はその日本語の気をつけるべきものを整理して、例文とともに修正例を示しています。例文も実際にあったものを使っているようで、説得力があります。

英語にはofやtheなどの使い方、英語の文章の書き方で注意する点など、英語文章の書き方に関する良書は数多く存在します。日本語の書き方でこれほど具体的な本は初めて読みました。改めて、「てにをは」の使い方、「する」「なる」の区別などが勉強になりました。

<経済>

猪木武徳(2012)『経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書)』中公新書 経済学ができるのは論理を用いて説得が可能な価値選択以前の段階までであり、それ以降は政治的選択に任せるよりほかはない。賢い人弱い人がいる中では制度や政策が重要になる。

若田部昌澄(2012)『もうダマされないための経済学講義 (光文社新書)』光文社新書 人々のインセンティブを無視して政策はうまくいかない、トレードオフを無視して年金制度を維持出来ない。トレードの発展が人類の経済発展をもたらした。マネーでも金融緩和を渋った日本では停滞が続く。

飯田泰之・雨宮処凛(2012)『脱貧困の経済学』ちくま文庫 日本は自由競争は嫌がるし、貧しい人を面倒見るのもおかしいと考える社会。世間に後ろ指さされない生き方をしている人は守るべきだかそうでない人は自己責任。この空気が問題。2%成長と年100万のベーカムは可能か。

小島寛之(2012)『ゼロからわかる 経済学の思考法 (講談社現代新書)』講談社現代新書 市場は身勝手な個人が自由にアクセスする場。彼らの欲望を調和させるための仕組みが需要・供給の原理。一方、市場を個人たちの交渉と話し合いの場と捉え、誰も離脱しないような提携を達成するプロセスであるという捉え方も可能。

ノルベルト・へーリング、オラフ・シュトルベック(熊谷淳子)(2012)『人はお金だけでは動かない―経済学で学ぶビジネスと人生』NTT出版 人は利己的ではない部分があり信頼や社会規範が重要である。しかし研究成果を無条件で信じるのも問題だ。最新経済学成果をジャーナリストが紹介。

トーマス・カリアー(小坂恵理)(2012)『ノーベル経済学賞の40年(上)』筑摩書房 ノーベル賞で評価されたアイデアの一部は重要だが、アイデアは現実に生かされてこそ真価が認められる。自由主義、ミクロ経済学、株式市場、行動主義、ケインジアンのテーマ別。

トーマス・カリアー(小坂恵理)(2012)『ノーベル経済学賞の40年(下)』筑摩書房 古典派の復活、モデルの発明者、ゲーム、一般均衡、世界経済、数字、歴史と制度のテーマで。ノーベル賞受賞者のみならず優れた経済学者は世の中に対する私たちの見方を変えてくれる。

<中国>

馮文猛(2009)『中国の人口移動と社会的現実』東信堂 出稼ぎ労働者の調査。差別は、職種、社会保障、雇用契約の理解不足などに現れている。子弟教育は改善しつつあるが、高校、大学進学は難しい。社会階層の上昇もあるが出稼ぎ労働者内部での差異もある。

園田茂人・新保敦子(2010)『教育は不平等を克服できるか (叢書 中国的問題群 第8冊)』岩波書店 改革開放以降、科挙制度を髣髴とさせる猛烈な受験競争が復活。コネよりも平等と考えられているために競争に対する強い肯定感があり、能力主義的価値観が高まっている。教育報酬率も増加。一方都市農村間の教育格差は大きい。

王名、李妍焱、岡室美恵子(2002)『中国のNPO──いま、社会改革の扉が開く』第一書林 中国の非営利セクターを「政府でもない,営利企業でもない社会的活動部門」と定義。民間による自発的な組織活動「結社」から社会団体へ。環境,家族計画,教育,社区のNPOについて。

李妍焱編著(2008)『台頭する中国の草の根NGO』恒星社厚生閣 官製ではなく自発的にできた草の根NGOに焦点,発展を支えたカリスマリーダー(知識分子),資金集め,メディア戦略,国際NGOとの関係など。国は民間組織の管理から規制緩和へ。

古賀章一(2010)『中国都市社会と草の根NGO』御茶の水書房 国有企業が担っていた社会サービスを社区に。政府方針がうまくいかず,社区建設の基層社会管理と公共サービスの提供に草の根NGOが活躍。政府と草の根NGOの関係がその場凌ぎからガバナンスへ移行へ。

李妍焱(2012)『中国の市民社会――動き出す草の根NGO (岩波新書)』岩波新書 党・政府が公共問題のイニシアティブを握る中国で、異なる視点、異なる立場から公共問題に携わる「参加の仕組み」を創り上げるNGO。第二世代NGO、ソーシャルビジネスが表れ、市民による社会変革の動きが出てきた。

<社会関連>

平田哲(2005)『NPO・NGOとは何か』中央経済社 NGOは国連憲章で定められ地球・国際的な活動に関連した団体。日本のNPOは阪神大震災の市民ボランティアを基盤に市民参加型ボランティア活動の団体。共通なものも多く、主要なテーマは貧困、人権、環境に関わり、教育、福祉なども。

タイラー・コーエン(池村千秋)(2011)『大停滞』NTT出版 経済成長は停滞し所得格差が増大。政府、医療、教育部門はGDPに算入、成長が過大評価される。インターネットの恩恵は知的能力の高さに応じて得られるが、収入を生み出すものではない。豊かだという勘違いが金融危機をもたらした。

リチャード・フロリダ(仙名紀)(2011)『グレート・リセット-新しい経済と社会は大不況から生まれる』早川書房 19世紀末の不況から工業大都市が生み出され、1920年代の大恐慌から郊外住宅開発が進む。2008年の金融危機は第三次リセットの時である。新しいイノベーションが起こるか。

カーメン・M・ラインハート、ケネス・S・ロゴフ(村井章子)(2011)『国家は破綻する-金融危機の800年』日経BP社 銀行危機が政府の財政支出増加、税収の落ち込みをもたらし、政府の債務を増大。GNP比債務率は減少することはなく、デフォルトは世界中、歴史上頻繁に起きている。

ラグラム・ラジャン(伏見威蕃月沢李歌子)(2011)『フォールト・ラインズ-「大断層」が金融危機を再び招く』新潮社 アメリカの格差や社会保障の不備が政府をして持ち家や消費を奨励。金融部門は政府の衝動に乗ってリスク増大融資に走り、政府が債務保証などの介入で、金融部門を歪める。

<その他>

本川裕(2010)『統計データはおもしろい!-相関図でわかる経済、文化、世相、社会情勢のウラ側』技術評論社 所得水準と出生率、貧富の格差、BMI、平均寿命などを相関図、散布図で示す。相関の違い、片相関、意味のある無相関、散布図によるグルーピングなど使い方のヒントも。

山本ケイイチ(2008)『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』幻冬舎新書 「自らの意思で、自らに辛いことを課す」これは精神にも筋肉にも共通する普遍の成長原理。動機と目的を明確にして、続ける仕組みをつくる。トレーニングとビジネスには共通点が多い。

ディヴィッド・エマーソン、エリザベス・ホッパー(伊藤久子)(2011)『トラウマをヨーガで克服する』紀伊国屋書店 トラウマ解消には暴露、認知療法などがあるが、問題があるケースも。ヨーガの呼吸やポーズによって、自分が選択している、コントロールしているという感覚はトラウマ解消に有効。

ジョン・J・レイティ(野中香方子)(2009)『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』NHK出版 学習機能、不安、ADHD、老化、ホルモン、依存性などと脳の関係を研究成果、臨床事例により明らかに。有酸素運動は神経伝達物質を増加させ脳内バランスを改善。

川島直子・福田素子(2012)『「世界基準の授業」をつくれ―奇跡を生んだ創価大学経済学部IP』時事通信社 低迷している経済学部を改善するために英語で経済学の授業をやるIPを立ち上げる。ネイティブ教員による立ち上げ,海外研修,インターンを導入。職員、教員、学生の苦闘とその成果。

清水亮・橋本勝・松本美奈編(2009)『学生と変える大学教育-FDを楽しむという発想』ナカニシヤ出版 使えるFDとして、チーム編成、エントリ、発表をする橋本メソッド、ディベート大会、グループ研究を入れる木野茂、「全員先生」方式大門正幸、クイズとクリッカーを活用する鈴木久男など。

ジル.B.テイラー(竹内薫)(2012)『奇跡の脳-脳科学者の脳が壊れたとき』新潮文庫 脳神経学者のジルが脳卒中で体験し、ひらめいたこと。右脳の意識の中核には静かで豊かな感覚、平和、愛、歓びがある。左脳は時間や言語を司っている。右脳マインドの重要性を強調。

大津秀一(2009)『死ぬときに後悔すること25』致知出版社 終末期患者の緩和ケアを専門とする医者の臨床から見えてくる人の後悔の共通点。自分のやりたいことをやらなかったこと,夢を叶えられなかったこと,他人に優しくしなかったこと,愛する人にありがとうと言えなかったこと,など。

ジェイムズ・D・スタイン(熊谷田沢松井)(2012)『不可能,不確定,不完全-「できない」を証明する数学の力』早川書房 解決できない問題は手段がないか,情報がないか,ないものねだりをしているか,複数の正解があるケースに分けられる。行き詰まった場合,最後の頼みの綱は近似解である。

イーヴァル・エクランド(南條郁子)(2009)『数学は最善世界の夢を見るか?――最小作用の原理から最適化理論へ』みすず書房 自然は最も小さい作用でできているという最小作用の原理は最適化理論として発展。数学・物理学・生物学・経済学からも「可能な中での最善世界」が見つからない。

阿部紘久(2009)『文章力の基本』日本実業出版社 文章を正しく意味が伝わるように書くための本。間違いの事例から改善例を示す。「〜することで」の「ことで」は不要、「〜していきたい」よりは「〜する」で不要な「いく」「くる」は省く、など豊富な具体例が日本語に対する感性を研ぎ澄ます。

近藤勝重(2011)『書くことが思いつかない人のための文章教室』幻冬舎新書 憶えていること、思ったことを分けて記憶を呼び起こす。記憶を視覚的に描写し、説明は少なく。描写では全体→部分→細部に。独自の視点は社会の既成概念から追い払うことから。納得、共感、驚きが見方・視点を養う。

古賀史健(2012)『20歳の自分に受けさせたい文章講義』星海社新書 いい文章とは思いを「翻訳」し読者に伝えられるもの。視覚的リズム(句読点、改行など)、主張理由事実があるのが論理的、特定の人を読者にする、書かないことをを考える、サンクコストに引きずられずに文章を切り刻む、等。
posted by okmtnbhr at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする