2014年09月23日

科研費申請の季節がやってきます。

さて,科研費申請の季節がやってきました。同業者の方々もそろそろソワソワしてくる頃かと思います。

先日,学内の科研費申請の説明会が開催され,私も「科研費申請のコツ〜基盤研究(C)の経験から」と題してお話をさせていただきました。

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幸い,これまで研究代表者として2回連続で申請,採択になっていることから,私が気をつけている書き方について紹介させていただきました。

科研費の第一段階審査(書面審査)では,以下の審査項目に対して,書く際に意識しているところ(☆印部分)を話しさせていただきました。

@研究課題の学術的重要性・妥当性
   ☆何を明らかにするのか。

A研究計画・方法の妥当性
   ☆どのように到達するのか

B研究課題の独創性及び革新性
   ☆自らの強みや応用可能性はどこか

C研究課題の波及効果及び普遍性
   ☆得られる結果と意義は何か

D研究遂行能力及び研究環境の適切性
   ☆どのような準備ができているのか

具体的に,私が申請書を作成しているときに,気をつけているのは以下の3点です。

(1)到達点を示す。
数年間の研究の結果,何がわかるのか,どのような状態になっているかを書くようにしています。例えば,「産業連関モデルを構築し,経済開発の波及効果を測定する」とすると,研究計画を考えるときに,どのようにモデルを作っていくか,波及効果測定のための前提にどのようなことを調べなければならないか,を意識することができます。到達点があると,計画が書きやすくなります。

(2)独創性を他の研究から位置づける
独創性のところで,「他に研究している例はない」とかは書かないようにしています。なぜかというと,@誰もやらないなら需要がない,A自己満足と思われる可能性がある,B他の分野への学術的貢献はないと誤解される恐れがある,からです。あくまで先行研究や過去の研究との対比において独創性を出すようにしています。

誰もやっていないから独創性があるのではなく,あくまで「巨人の肩の上に立つ」という謙虚さで,自分のオリジナリティを強調したいものです。

(3)成果の広がり,インパクトを考える
科研費が税金から支出されている以上,自らの研究が社会にフィードバックすることが必要です。私は中国経済が専門ですが,中国経済の研究成果が日本の何に役立つのかを考えています。地域開発のインパクトであれば,日本の地域再生に共通点はないのか,などを意識しています。

そして,ここが一番重要ですが,調書の一番最初の研究概要はわかりやすい文章で3行でまとめるよう気をつけています。
posted by okmtnbhr at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする