2016年05月28日

EU加入の是非に関する国民投票(イギリス)

6月、イギリスでは国の将来を大きく決める国民投票が行われます。それは、EUにこのまま加入すべきか、それとも離脱するべきかです。

世論の状況ではどちらも5分5分で、どうなるか予断を許しません。

EUはヨーロッパ各国が加盟する経済統合体です。加盟の程度によって、かなり主権が制限されます。イギリスはポンドを使っていますが、他の国ではユーロを使っています。ユーロを使う国は通貨発行権という国家の主権をEUに引き渡していることを意味します。EUには議会もありますし、政府のような委員会も、そして最高裁判所のようなものまで作られ、かなり政治的にも統合が進んでいます。

イギリスのEU離脱派は、この主権の喪失がイギリスを苦しめているとします。EU第3位の資金拠出国であるにも関わらずEU改革への影響が与えられない、EUからの移民がイギリスの社会保障制度を圧迫している、などがその例です。

一方、EU残留派は、経済統合によるメリットを主張します。経済統合によって、イギリスは経済成長を可能にしている、EUから離れれば失業が増え、輸出入にも影響を与え、私たちの経済生活が脅かされると、中央銀行、IMF高官の発言、経済学者のシミュレーション結果を用いて、主張しています。

これらの議論は、アジアの経済統合を考える上で参考になります。また移民コントロールの話は中国の戸籍制度改革(農民を都市に移住させない)を考える際にも、参考になります。

6月はこの国民投票でイギリス中の報道が過熱しそうなので、私も注視しつつ、中国経済の参考にしてみたいと思っています。
posted by okmtnbhr at 19:17| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする