2016年06月14日

「ジェイン・ジェイコブズの世界」藤原書店

藤原書店の別冊『環』企画、「ジェイン・ジェイコブズの世界」に寄稿しました。

「ジェイン・ジェイコブズの世界」では多彩な顔触れで、都市思想家であるジェイコブズを語っているので、都市や地域を考えるのにオススメ特集です。(藤原書店のウェブサイトで目次が見られます。)

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私は、ジェイン・ジェイコブズの思想から中国の都市化にアプローチしてみました。ジェイン・ジェイコブズの考えを自分なりに咀嚼して、ジェイン・ジェイコブズから中国の都市をみたらどうなるかという感じで書いたので、私にとっても楽しい仕事でした。

アダム・スミスが経済に関する偉大な思想家であるとともに、ジェイコブズは都市に関するアマチュア思想家です。彼女が与えた影響は非常に大きく、経済学でもJacobs外部性としてモデルにも取り込まれています。もちろん思想ですので、スミスと同じく、読み返すと「?」という部分もありますが、読むたびに新たな刺激を受け、都市を考える上で示唆的です。

ジェイコブズの貢献は二つあると思います。

一つは都市の盛衰メカニズムを明らかにしようとしたこと、もう一つは政府と個人の関係を明らかにしようとしたことです。「ジェイン・ジェイコブズの世界」の寄稿では、前者を「都市動態メカニズム仮説」として整理し、中国の都市化を診断してみました。

後者については、私は都市を「政府の管理と個人の自由がせめぎ合う場所」として定義し、中国の新型都市化について一考してみました。これについては、政府がどのように都市化を推進し、個人や企業が市場でどのような反応を起こすのかという観察・作業がまだまだ必要です。

中国の都市化はこれからも続きます。中国の都市化が何を生み出すのか、分析を続けて、将来的に都市に関する見方や思想面でも貢献したいものです。
posted by okmtnbhr at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする