2013年04月18日

『自己の探求』初年次教育オリエンテーション

昨年試験的に導入した『自己の探求』(by ラーニングバリュー社)を初年次教育のオリエンテーションとして4月16日火曜日に実施しました。

これは学生同士が自己紹介,記者会見,総当たりインタビュー,「バスは待ってくれない」というグループワーク,プレゼントカードの交換という学生主体のグループワークを通じて自分の良さを発見するというプログラムです。

近年,大学では社会での接続を意識しながら人と協同しながら主体的に学ぶアクティブラーニングが流行(?)しています。私も学生自身が能動的に学習できるような授業の工夫を行っています。でもまれに主体的学習がただの雑談に終わってしまうことが発生したりしてうまくいかなことがあります。

『自己の探求』は多くの大学で実際に利用されているプログラムということもあって,よくできています。配られる資料を中心に学生自身が相互理解のコミュニケーションを通じて,自分を発見していきます。グループ内での自分の受容感が学生のやる気を引き出すようです。

今回もっと気づいたのが,ファシリテーターによる学生へのフィードバックの重要性です。

複雑系という学問があります。個体同士がなにかしらの簡単な相互依存関係があるだけにも関わらず,全体として複雑な,それでいて何かしら秩序ある動きをみせることを複雑系といいます。

複雑系で重要なのは相互依存,フィードバックです。主体的に学びを行う学生同士のフィードバックも重要です。自分が思っている自分,人がみている自分像をフィードバックさせることにより自己をより深く認識することができます。

もっと重要なのが,ファシリテーターによる学生へのフィードバックです。主体的な学びというアクティブラーニングは知らない人が見れば一見「遊んでいる」ように見える,無秩序(カオス)に見える現象です。でもファシリテーターが,学生の活動をみながら適切に声をかけるというフィードバックによって,主体的な活動が学びにつながっていきます。

つまり学生同士のフィードバックに加えて,ファシリテーターがいいフィードバックを集団全体に返すことによって,相互依存している学生集団が大きなものを生み出します(複雑系でいう自己組織化,創発)。1+1が2以上の成果を生みます。

今後のアクティブラーニングへの参考になりました。
posted by okmtnbhr at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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