2013年04月30日

李克強の経済学

財経網でブロガー管清友が「朱鎔基の経済学から李克強の経済学へ」と題して、新しく首相になった李克強がどのような経済政策をとるか論じていたので、簡単に内容を整理。

@朱鎔基時代はフロー改革が主でストック改革が補、李克強時代はストック改革が主でフロー改革は補になる。中国は利益分配で資源配分を行う時代になっている。政府が利益を調整し、市場が資源を配分する。見える手が見えざる手を引導する。

Aフロー改革では利益分配は結果であり、資源配分が因であった。ストック改革の過程では、利益分配は因になり、資源配分が果となる。資源配分は中国国内の利益分配が成功するかどうかがカギ。

B李克強政府のもとでは、管理を受ける市場化から全面的に規制緩和された市場に変化が必要である。中国の新リーダーや人事配置を見るに、李克強経済学の基本的思考は、市場強化、規制緩和、供給改善である。

C市場を強化するとは、政府と市場が立場を換えること、政府のやることを変えて、市場の基礎的作用を発揮させること。市場ができることは市場に任せる、政府がやりすぎるのでもなく、まったくやらないのでもない。

D規制緩和では、許認可を減らし市場を尊重する。市場主体が選択し、政府のミクロ的な関与はなくす。全人代で李克強は1700ある行政許認可権を3分の1以上減らすと約束。土地開発、戸籍問題、公共サービスなども地方分権を促し、地方で先行的に試行する。

E供給改善では、減税で投資を促進し、福利制度を改善する。国内の利益分配を調整し、国有部門から家計部門に利潤を譲る。投資型政府ではなく、民間家計収入を増加させる。

F李克強経済学はレーガン、サッチャー経済学、あるいは供給学派、公共選択学派に類似している。

私の印象では、李克強がどうでるか、まだなんとも言えないと思っています。朱鎔基は徹底した小さな政府を目指しました。一つは国有企業改革で、戦略的改組というフレーズで全国の中小国有企業を民営化させました。もう一つは行政改革で徹底的に部委員会を減らすとともに末端まで政府職員を減少させました(ただし成果は限定的という見方も多い)。

ただ言えるのは、李克強は中国経済のストックの部分に切り込まないといけないことは確かで強いリーダーシップがないと改革は難しいと思います。
posted by okmtnbhr at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 岡本式中国経済論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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