2013年07月30日

丸川知雄『チャイニーズ・ドリーム』

丸川知雄さんより『チャイニーズ・ドリーム』をご恵投いただきました。

この本は,民間企業の旺盛な参入意欲や成長の事例から,中国ではお金も技術もない普通の大衆が資本家になり,それが中国の経済成長の原動力になっている,ということを説明しています。

事例では,温州における民間企業の勃興と集積,携帯産業における小さな資本家たちの起業,アメリカに上場までするようになった太陽電池,電動アシスト自転車を電動自転車にして輸出する,レアアースに参入する資本家たち,などがあげられます。

産業発展について,政府は国有企業が主導になって秩序ある発展を望んでいます。でも規制が空白であったり規制がほころびたりすると,その隙間を狙って大衆資本家が殺到します。

大衆資本家が起業する大衆資本主義というこの現象について,丸川さんは資本主義の勃興期,産業の成長期にはありがちなこととしながらも,中国の特徴は大衆資本家の参入規模が大きく,ライフサイクルが速いことだとしています。




これは下記の本の続編に近い位置づけです。この本では国有企業が市場経済に対応していく様子を明らかにしている良書です。チャイニーズドリームと合わせて読むと中国の企業についての理解がすすみます。


posted by okmtnbhr at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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