2014年08月02日

中国の失業率統計

前回,中国のフィリップス曲線を推計したときに,失業率統計の問題点を指摘しました。その後中国の失業率統計について『財新網』が面白い報道をしていたので紹介。

報道によると,中国では統計年鑑で公開される「登記失業率」の他に,公開されていないけれども国家改革発展改革委員会や財政部などが利用している「調査失業率」というのが存在しているようです。

「調査失業率」は国家統計局が2005年から実施しており,2009年には調査失業率のサンプルは31の省都から採られていたようで,その後2013年4月には65の大都市に拡大されたようです。7月下旬に国家発展改革委員会はそのHP上で今年上半期の「都市調査失業率」を発表しました。それによると6月末の全国31大都市の都市調査失業率は5.05%であり,4ヶ月連続で減少した,そうです。数時的には登記失業率よりも1%程度高くなっています。

ただこの公開された調査失業率はすぐにネットから消されたようです。財新の記者の取材によると,技術的には公開は問題ないけれども,現在の第12次五カ年計画が登記失業率にもとづいて策定・実施されていることから,新しい数字によって矛盾が発生する可能性があるとして公開を見送っているようです。

2015年以降,この数値が公開されるかどうか,注目しておきたいと思います。

「官方調査失業率連降四月至5.05%」『財新網』2014年7月25日(http://economy.caixin.com/2014-07-25/100708899.html,8月1日アクセス)
「国家統計局:公開調査失業率条件具備」『財新網』2014年7月31日(http://economy.caixin.com/2014-07-31/100711272.html,8月1日アクセス)
posted by okmtnbhr at 07:24| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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