2014年09月09日

アリババ(阿里巴巴)とは?

今週,中国で注目されているIT企業アリババがニューヨーク市場で新規株式公開(IPO)を行います。(新聞報道によればAmazonよりも時価総額が大きいとか。ちなみに現在ソフトバンク,アメリカYahoo!が大株主です。)

先週,抗州でアリババを訪問してきたので,簡単にアリババについての情報を整理・紹介しておきたいと思います。

写真 (15).JPG
(濱江園区:建物のデザイナーは北京オリンピックのメインスタジアム・鳥の巣の人と一緒らしい。)

アリババは中国で最も成長の速く,シェアトップのEコマース企業です。もともとはB2Bのプラットフォームから業務を展開し,今では陶宝や天猫というB2CやC2Cプラットフォームで最も有名な企業です。Eコマースだけではなく,電子決済の支付宝(アリペイ)やお金の運用を行う余額宝を運営しています。

企業は抗州にありますが,現在は業務をEコマース(B2B)とその技術支援を濱江園区で行い,天猫や陶宝などB2Cプラットフォームや物流を統括する西渓園区,支付宝や余額宝などの金融を扱う西渓谷園区の三つの集団に分かれています。すべてが本社扱いのようですが,企業創始者であるジャック・マーは西渓園区にいるようです。

アリババは1999年に18人の仲間で始まったIT企業です。当初はB2Bのプラットフォームを提供する業務でしたが,赤字が続いていました。アリババが大きく成長するのが陶宝(B2C)です。2003年のSARSをきっかけに外に買い物に出かけることが減った人たちから絶大な支持を受け,ネットで買い物をすることが普遍的になり,業務が拡大していきました。2007年には香港に上場し,現在ニューヨーク市場でのIPOを待っている段階にまで発展してきました。

現在の業務の中心は,商業,金融,物流です。商業ではB2Bプラットフォームを中心にアメリカ,イギリス,インドが上位3位の取引先になっています。物流では,物流企業と協力し物流コスト低下と効率の向上を目指して,アリババが持つ取引情報を物流企業に提供しています。2020年には中国全土を24時間で配達可能にすることを目指しています。金融では,中小企業向け少額貸出を行なっているのが特徴です。アリババの信用を利用して銀行から資金を調達,あるいは陶宝を利用する消費者などがアリババに預けている資金(余額宝)などを利用して,企業に貸し出すモデルです。中小企業には連帯責任者を求めていましたが,現在はB2Bプラットフォームでの利用を信用情報として貸出を行なっているようです。

やっぱり注目すべきは金融への進出でしょう。中国では四大国有銀行の寡占状態であり,その間隙をついて発展空間を中小企業金融に見出しています。その上余額宝を利用している消費者は銀行よりも高い金利を受け取ることが可能になっていますので,ネットを通じた金融仲介業を行っています。銀行監督委員会から目をつけられたこともありましたが,純粋な民間企業としてのアリババが国有企業が主要なフィールドである金融業にどこまで食い込めるか,国有企業改革とともに注目しておきたい存在です。

さすがIT産業だけあって,自由な雰囲気でした。フレックスタイム制を採用しており,自分のデスク以外でも自由に仕事ができるようです。

写真 1 (1).JPG
(スーパー)
写真 5.JPG
(図書館)
写真 3.JPG
(食堂)
写真 4.JPG
(ジム)
写真 2 (1).JPG
(スタバ)
posted by okmtnbhr at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 岡本式中国経済論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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