2015年07月28日

幕張新都心

7月25日に千葉県企業庁にて幕張新都心開発についてのインタビューを行なってきました。その備忘録として,幕張新都心の開発についてまとめておこうと思います。

千葉県企業庁は,国の公営企業法に則った,県によって運営されている公営企業です。主な事業は,土地買収,土地造成,土地分譲を主体とした都市基盤整備事業,および工業用水道事業であり,これまで千葉の内陸,臨海工業団地の開発に携わってきました。(以前は開発庁という名前だった。)

現在は,幕張新都心,千葉ニュータウン,つくばTX沿線開発が主体的な事業になっています。

幕張新都心の開発はここに詳しいのですが,簡単に状況を整理しておきます。

幕張新都心は千葉県が1973年から埋立造成して開発してきた都市で,国際交流業務機能(メッセ),中枢的業務機能(先端成長産業誘致),研究開発機能(大学,研究機関の誘致),住宅機能(ベイタウンなど)の一体的集積を目指して作られてきました。

1989年に完成した幕張メッセ(国際コンベンションセンター)より新都心建設が始まります。まだバブル期であったので1994年までに現在の代表的な企業(東京ガス,テクノガーデン,IBM,ワールドビジネスガーデンなど)によってオフィスビルが建てられました。現在約410社の企業,約4万人の就業者が幕張で働くようになっています。

1995年より幕張ベイタウン(住居)の入居が開始されます。住居開発では全国でも珍しい借地権による分譲形態でした。企業庁が開発した土地の所有権を持ちつつ,借地権のまま土地を住宅開発企業に譲渡,そしてその企業がマンションを建設し販売するというものです。これにより分譲価格に土地代金を反映することなく,相対的に低価格で販売できるというメリットがあります。(ただ現在は人気のためやはり価格は高い。)

日本経済のバブル崩壊後は,企業誘致に困難を極めます。

進出企業に分譲地を購入する体力がなくなってきたため,企業庁が考えた方法が住宅地と同じように事業用借地権の設定によって土地活用を促すというものでした。現在の三井アウトレットパークのあるところは事業用借地権で企業誘致をしている場所です。

もう一つの困難は,文教地区に誘致する予定だった大学も,大学の都心回帰志向により,誘致が見込めなくなったことです。文教地区ではアジ研やインターナショナルスクールの誘致のあと,新規の学術,教育機関の誘致の可能性がなくなってきました。そのため未利用地にするのはもったいないことから,地目を変更,住宅地にして,住宅開発にあてました。これも来年から入居が始まるようです。これにより幕張新都心の土地はほぼ開発済みとなります。

今後,千葉県企業庁は幕張新都心開発から撤退する予定です。(企業庁自体が使命を果たしたということでなくなる予定です。)これまで幕張新都心は千葉市にありながら,企業庁の管轄にあるような感じでした。県と市で協議会が設置され,街の維持,メンテナンスは千葉市に移行していきます。(千葉市に幕張新都心室が設けられた。)
posted by okmtnbhr at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育研究活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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