2016年02月02日

圧力型体系がもたらすもの

中国の政治体制で大きな役割を果たしているのが、共産党の一党独裁とそれがもたらす圧力型体系(毛里)だと感じています。

地方と中央の関係では、中央から地方へと共産党員の階級がつながっており、中央の指示は地方幹部の絶対服従のものとなります。

それを可能にするのが、幹部選抜システム。会社でもなんでもそうですが、組織に所属する人のモチベーションはその組織社会において認められることです。それが報酬として働くので、昇進こそが地方幹部の働こう、中央の指示に従おう、という動機づけになります。

中央(命令)→地方(服従)
地方(業績)→中央(昇進)

地域経済をやっていると、必ずこの問題に行き当たります。なぜこの地方が習近平が視察にきたことをアピールするのか、開発区が国家級であることをアピールするのか、この都市が国家級の試点(テストケース)であることを強調するのか,これらはすべて幹部として中央に働きかけ,認められたという業績なのです。

これは地方をして地方政府が一生懸命働くきっかけにはなりますが,往々にして地方幹部が替わると,次の業績を求めるため,地方経済の政策としては一貫性がなくなることがあります。例えば,国家に認められた開発計画なのに,そのまま野ざらしになっているとか(基本,中央に認められても最近はお金はそんなに流れないことも多い)です。

地域開発を純粋な開発経済体として分析しつつも,地方幹部の業績評価を組み込む形で,拡張した地域経済モデルを考える必要がありそうで,最近いろいろ試行錯誤しています。
posted by okmtnbhr at 09:15| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 岡本式中国経済論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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